2023.10.31
令和5年度 第3回 講演会 実施概要
主催 | (一社)神奈川ビルヂング協会 教育啓発委員会 |
開催日時 | 令和5年10月25日(水)14:00~15:30 |
会場 | 横浜市中区 ㈱大林組研修施設・木造ビル 9階ホール、3階ワークスペース |
内 容 | 「大規模木造建築の取り組み」 |
講 師 | ㈱大林組 主席技師 山崎 慎二 氏 |
参加 | 申込18名中、出席11名 |
【概要】 | ・資料は、講師から「Port Plus」冊子を配付し、映像を視聴しながら説明。 ㈱大林組が取り組んでいる木造ビル等について、その主旨や概要などを説明し、高層木造耐火建築物・大林組 次世代研修施設を見学、それぞれの特徴を説明、構造の仕組みなど模型を見ながら、説明。 ・「ループ50」の構想 ・木造木質化の推進 ・具体なビルの設計、施工、管理 ・ビルの概要 ・各種認定の取得 ・今後の進め方 ・多様な実績を概要 |
【内容】 | 1-「ループ50」 木造、木質化の推進:日本の森林状況、森林資源の循環利用、 日本における経済・動向、木造建築の分類など ・建設→解体→建設 50年サイクル化、 ・木の循環、コンパクトシティの高層、 ・自立した町 2022→2050年へ ・つくるを拓く 2-「Port Plus」(研修施設・木造ビル施設):日本初の高層純木造、 ・工事概要、・計画概要、・純木造、・全て木、 ・剛接合ユニット、・エンジニアリングウッド、 ・木材:国産材(一部ロシア産材使用)、 ・木材加工工場:山梨,千葉,岐阜→横浜へ。 ・延べ床面積材比率:1700t/Co2、 ・都市を森林化へビルの存在、 ・補助金事業 ・環境認証:4つの取得 3-関連した実績:・CLTユニット工法、 ・仙台ビル:2階3階の木造化 ・部材ユニット、ハイブリット工法、 ・防火区画:木造で壁や梁←オメガウッド ・ロングスパン:28m空間、 ・ローコスト化、短期の工期など 4-質疑応答 Q:木造構造の高さ制限は? ←A:法制限なし、構造計算で実現化 Q:RCとのコスト比較? ←A:S造の1.4倍か、木のコストに期待 Q:工期は? ←A:1フロア10日を予定し7日で実現。全体で24か月、S造と変わらない(ボード貼りが少し増か) Q:柱の大きさ? ←A:丸太を重ねる、強度が必要で唐松材が良好。 Q:木のサイクルとビルのサイクル? ←A:木は沢山ある。加工工場が少ない。国は推進だが補助が少ない。予算増すべき。自治体も補助がある。 Q:木は軽量で基礎? ←A:簡単に出来る。既存基礎を使用。杭なし可。 Q:内部の木の仕上げ? ←A:法の内装制限緩和が条件。不燃の階段。 Q:多様な用途の可能性? ←A:遮音性の確保で多様な用途は可能。 Q:解体時はコストや良環境では? ←A:木のリユース化や解体処分は良好。 以上 記録者:事務局 |